*HARD-LUXXの歴史 その1*
裏千住同盟 見参!
ここでは、我が偉大なるHARD-LUXX(以下ハード・ラックス)の数奇で波乱万丈な変遷について語りたい
まず、ハード・ラックスは1990年にその産声を上げたのであるが、
そこには幾つかのエピソードがある。
そもそも、ハードラックスとはその前身団体である”裏千住同盟”が改名したものである。
この”裏”というのは、我が”裏千住同盟”が
元々は爽やかまじめ君ONLYで構成された表の存在である”北千住同盟”という組織から生まれたことを意味する。
あれは、たしか小雨の降る春まだ浅い寂しい夜だった。
当時まだ小粋なティーンエイジャーだった私は地元の旧友から「久しぶりに遊ぼう、茶でもどう?」と誘われた。
彼は私の中学の友達で名を”オホホ”といった。
久しぶりの再会に積もる話もあり、私たちは明け方近くまで語り合った。
そしてその日から、オホホは毎日のように私の所に誘いに来るようになり
その内にオホホが高校で知り合った、地元の仲間を紹介された。
思えばこの時、私はオダテ上げられ半ば強制的に北千住同盟に加盟させられた。
何故か?
彼らはとってもマジメな集団で、ハイティーンにもなって未だチェリーなプリティ・ボ-イたちだった。
だから、彼らにとっては既に遠い存在(?)だった遊び人の私に
「一緒にいればきっとオンナとヤれる!かも?」と期待を抱いてしまったのは
男の自然な種族保存の本能だったに違いない。
しかし、彼らは私とは全く違うタイプの人間たちだった。
それでも一応は仲間だと思い、私も暫くは彼らの遊びに付き合うことにした。
しかし・・・
「ナンパしようぜ!」と云いながら何時間もただ道行く女を眺める者、
「ディスコのV.I.P.席ってところに連れてって!」と懇願する者、
そして、ただひたすら「ヤりたい!」をお経のように唱える者、
彼らは皆、近所で有名な”良い子”だったのだ。
そんな彼らとの付き合いで私の悪魔パワーはその発散場所を失い、爆発寸前だった。
その内だんだん本性を隠しきれなくなった私はとうとう云ってしまったのである。
あの禁断の一言を・・・
「お前らさ、ダサくなーい?」
その場の時間が一瞬にして凍りついた。
そして誰もが自分の耳を疑った。<まさか・・・そんな>と
しかし、私は容赦なく続けた。
「聞いてんのかよ?このシコシコ団!」
耳を塞ぐ者、泣き喚く者、そして雄叫びを上げるもの、
その光景はまさに、自らの運命を受け入れることができないAIPESの姿だった。
その日を境に私と北千住同盟の縁は切れたものと安心し、
私は元の棲家であるSHIBUYAに帰っていった。
しかし、私の目論見は見事に裏切られた。
あの凄惨な事件の後で、自らの運命を受け入れ、
それでも尚、遊び人を目指そうとするオホホをはじめとする一部の勘違い君達が、
一揆を起こし、暴徒となってガムシャラに私を追い掛け回すストーカー集団と化したのである。
彼らは口々に「早く、人間になりたい!」と、
まるで妖怪人間ベムのようなことを叫びながら、私を追い立てた。
正直、私は恐怖を感じた。
「こいつらとうとう男でもいいからとか思って、馬鹿にされた腹いせに俺をヤりに来たんじゃあるまいな?」
しかし、実際は違った。
オホホは私の鼻先まで僅か数十センチという所で跪き、そしていきなり、
「自分も”ナイト・カイザー”(夜の帷王)、と呼ばれる貴方のように
”ミッドナイト・バタフライ”(女から女へと舞う夜の蝶)な生き方がしたい!」
と云って、私の忠実なる僕になることを約束した。
ここに前代未聞の生粋の悪魔と勘違いも甚だしいおバカさん達で構成された
闇の支配者集団*裏千住同盟*が誕生した。
当初、まだ”良い子”癖の抜けない何人かの構成員は裏と表を掛け持ちしていた。
今思えば、彼らは昼は<爽やか>夜は<悪逆>という多重人格者だったと思われる。
いったい、何時寝ているのかが一時”世界の七不思議”のひとつに数えられたこともあったが、
日中は”爽やか大学生”、夜は”冷酷なハンター”とオイシイとこ取りのふざけた奴らだった。
しかし、彼らとて人の子、次第に私の魔力と悪の甘美なる誘惑からは逃れられなくなっていった。
彼らは Like a Rolling Stone! 目にも止まらぬ速さで坂を転がり落ちた。
あっという間に彼らも完全な深夜の世界の住人と化したのである。
こうして<陽>の存在である昼間の活動中心の北千住同盟に対して、
真夜中に活動する<陰>の存在である裏千住同盟の立場が確固たるものとして築かれ、
元々喧嘩バカばかりが集まった<裏>の勢力はとうとう<表>の北千住同盟を凌駕してしまった。
「私は母親を殺してしまった。」かの有名なエンツォ・フェラーリの言葉である。
しかし、私は母親を<犯して>しまったのであった。
そして、そこで私は<総裁>と呼ばれたのである。
現在、我がハード・ラックスのシンボルマークである上下が逆のYin&Yangマークは
このような史実に基付いて創造されているのである。
さて、”裏千住同盟”の活動は主に深夜のナンパである。
我々は毎晩のようにその行為を繰り返した。
それは長期に渡って熟成された構成員の悪魔パワーが本人達の自覚を遥かに越える強さだったからだ。
溜まった悪魔パワーを発散する為には、毎晩無事性交する必要性があった。
その為にはまずナンパに成功しなくてはならない。
しかし、世間の女共は中々狡猾である。
声を掛けると一応は振り向くが、そのほとんどは我々の血走った目を見るなり即座に逃げて行った。
むざむざ獣の群れに肢体を投げ出すような変態は少ない。
その為に我々は新しい手法を導入した。
それは、ほとんど100%の確立で性交、いや成功を収める画期的な方法であった。
我々はこの方法を”バイオレンス”と命名したが、
読者諸君には”拉致”もしくは”誘拐”と云った方が案外わかり易いかもしれない。
我々は、この画期的な手法を用いて毎晩のように女漁りに興じたが、
我々の真の目的は”レイプ・レイパー・レイペスト”という3段活用に表されるように
相手の女が望むと望まないとに拘わらず、確実に性交することにあった。
時に気の弱い輩は”ピープ・ピーパー・ピーペスト”などで気を晴らしていたが、
あくまでも最終目的は性交にあった。
これは、察しのいい人間には直ぐわかるように言葉通り”強○”である。
しかし我々の場合、構成員の明るい将来を汚さない意味でも、
法に抵触することを嫌い、常に明るく清い”○姦”もしくは”半強○”を心掛けたことを
構成員たちの名誉の為にここに付記しておく。
こうして、裏千住同盟は確実にその目的を達していった。
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